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2017.05.01
岩手~ご当地シリーズ3~


 ご当地シリーズ第3弾は岩手となります。順番は都道府県コード順に進めて行きたいと思います。コード順ですと北海道、青森県、岩手県の順になっています。岩手県ですが、まず、面積が北海道に次いで第2位と大きいんですよね。自然もいっぱい残っています。岩手県のイメージは、自然ではリアス海岸、北上川、岩手山、北上盆地など。他には平泉、中尊寺(金色堂)、小岩井農場など。また食べ物ですと、わんこそば、盛岡冷麺、南部せんべいなど。他には南部鉄器。人物ですと宮沢賢治、石川啄木、奥州藤原氏などですかね。
 
 まず、岩手県といえば豊かな自然です。海岸線はリアス海岸。昔はリアス式海岸と教えていたのですが、今はリアス海岸が一般的になりました。リアスとは、スペインのガリシア地方に見られる出入りの多い湾『ria』の複数形『rias』から来ているそうです。こちらのとてもギザギザした海岸線になっています。岩手県の沿岸部の岩盤はとても固く波により削られなかったのと、海に注ぐ大きな川がなかったため土砂を下流に流しギザギザの地形を変えるような力が働きませんでした。そのため現在でも7000年前の状態にあります。この海は色々の恵みをもたらしてきまいたが、同時に陸に向かって湾が狭くなっていくため津波などの場合は特に波が高くなって陸に到達するので注意が必要になります。
 岩手山は、奥羽山脈北部に位置し標高は2038mあり、岩手県の最高峰となります。巌鷲山(がんじゅさん)や南部片富士とも呼ばれ親しまれています。巌鷲山という呼び名は、表岩手山の雪解けの形が飛来する鷹に似ているからということです。南部片富士は、静岡側から見た富士山に似ていて、片側が削れて見えるところから来ています。県庁所在地盛岡市から見えるところがいいですね。北上川、盛岡の街、岩手山を一直線に望める景色が最高です。
 盛岡市は北上盆地にあります。北上盆地は北上平野とも言われていますが、北上川の流域に南北約120kmにわたって細長く広がり、岩手県の中心となっています。気候に特徴があり、盛岡市は日本の県庁所在地の中で一番気温が低い日もあり、マイナス15度を記録する最寒都市とされています。夏はフェーン現象の影響で仙台市よりも温かい気温が高いという地域になります。

 

 次に食べ物の名産になりますが、まず、わんこそばです。わんこそばは、わんこ(お椀)に盛るための給仕がついているのが特徴です。またそばは、温かいそばになり、給仕のペースには2通りあります。一つはお客さまをしっかりおもてなすためにお客さまのペースでお椀にそばを入れるものです。もう一つは観光客向けのパフォーマンス重視の方です。『もう結構です』と言っても蓋をしめないとそばを入れられてしまいます。私が昔訪れたロサンゼルスのホテルのモーニングで、給仕が暇なためコーヒをおかわりをしてくるのですが、もう要らない旨を伝えてあってもバイキングスタイルなので席をたつとマグカップに並々とコーヒーが注がれていて、給仕はイタズラをしたかのような顔をして笑っているのです。困ったものですが、わんこそばに通じるところがあるような気がしています。わんこそばは15杯程度でふつうのそば1人米前だそうです。それを60杯程度食べるようなので4人前程度でしょうか。そばには薬味が付いているので適当に交えながら頂くと良いでしょう。お刺身などもついてくるようです。ぜひ、本場で食べてみたいですね。
 最後に小岩井農場です。小岩井農場とは何?なんでそんなに強いブランド力なのかと思い今回調べてみました。まず、小岩井農場の創業者は、小野義眞、岩崎彌之助、井上勝の3人です。この創業者3人の1文字目を繋げて小岩井と名づけたそうです。小野義眞は土佐藩出身で、日本鉄道会社副社長。後に三菱社の社長にもなっています。岩崎彌之助は、同じく土佐藩出身で三菱社社長。三菱の創業者である岩崎彌太郎の実弟に当たります。井上勝は、長州藩出身で鉄道庁長官。東海道線や東北本線を作った鉄道の父です。鉄道事業を広げる中で日本の原風景を潰してしまった思いがあり、岩手の田園風景を農場経営という形で残したかったようです。明治を作ったそうそうたるメンバーが興した農場だったのです。全く知りませんでした。現在創業124年目を迎える日本最大の民間総合農場がここ小岩井農場だったんですね。現在でも主要株主には三菱系の企業が名を連ねています。

 

 今回がご当地シリーズ第3弾となります。『岩手』について調べてみました。どうでしたでしょうか?新発見がいっぱいありました。次は宮城県です。早速情報収集開始となります。それでは、またお会いしましょう。

 

(コラム*FPロバ)

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